【講座の内容】

講座はまず「1か月のお試し講座」と

その後に「3ヶ月の本講座」と2つあります。


「1か月のお試し講座」とは

期間1か月だけで、スケッチや絵手紙などに描くイラストのような、

簡単な絵が描けるようになることを目標としていて、それだけで完結しています。


そして、このお試し講座でオンライン講座の進め方や学習方法を体験してもらうのも目的です。

その上で、向き不向きがあると思いますから、

この学習方法が合わないと思ったら、そこで止めることも、

さらに深く学べる「3ヶ月の本講座」へ進むのも自由です。


「3ヶ月の本講座」では大きく3つの区切りがあり

1 筆の使い方

2 水の使い方

3 色の使い方

の順で学んでもらいます。


1の筆の使い方では水墨画での筆の使い方を利用します。

それがこの講座の一番の特色かもしれません。


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それぞれの項目について解説します。

■1 筆の使い方

現在では普段筆を使って文字を書くことはほぼありません。

なので、まずは筆の扱いに慣れる必要があります。


筆の扱いと言えば、筆先の動かし方を意識する人が多いですが

違います!


筆の動かし方はおそらく剣の動かし方と似てます。

そしてそれはデッサンなどで鉛筆や木炭を動かすのとも似てます。


私は剣道などの経験はありませんが、

宮本武蔵が描いた絵を見た時に

剣の動かし方と筆の動かし方が一緒だということがわかりました。


武蔵の絵に剣の太刀筋が見えたんです。(気がしただけかも)


宮本武蔵は晩年、独学で水墨画を描いてます。

とても独学と思えないようないい絵を描きますが

それは、剣と筆の動かし方が似ていたからでしょう。


ですが、あまり筆の動かし方の秘訣を文字として、ここには書きたくありません。

なぜならそれは、知識として知るものではなく、体験として体で覚えるものだからです。

(私も後になって武蔵の絵を見た時に気づきました)


知識が先行してしまうと、そこに意識がいってしまい、

本来、いい線を描くための動作が、動作のための動作になってしまい

本末転倒になるからです。


1の筆の使い方では、いろんな方向に筆を運ぶ練習をします。

それも結構な時間を使って。


実はこれは、線を練習する目的以外に、

筆の動かし方を体に覚え込ませる為でもあります。

(だから多くの時間が必要)


ですから、私を信じてこの寡黙的な課題に真摯に打ち込んで欲しいです。

この講座が終わった後には、デッサンの線も変わっていることでしょう。


◆1 筆の使い方では

線を描きますが、それは線であって、面でもあります。


水墨画には没骨(もっこつ)法と鉤勒(こうろく)法と2種類あります。

鉤勒法とは輪郭線を描いて物の形を描く方法で

普段、私たちが知っているやりかたです。


没骨法とは輪郭線を描かず、初めから形を作る方法で

水墨画独特の方法です。


後で知ったのですが、琳派を作った俵屋宗達や尾形光琳らが、

たらし込み技法とともに使用したらしいです。

そのたらし込み技法との相性がバッチリなんです!


「たらし込み」とは水彩画でいう「ウェット・オン・ウェット」のことで

私はこの技法を多用します。

理由は、この技法が水彩画独特の技法だから。


2水の使い方、3色の使い方でこの「たらし込み」は練習してもらいます。


話をもどしますと、

没骨法では広い面から細い線まで描きますから

表現の幅が広がります。(何十倍にも)


一筆で木の幹や枝、葉などの左から右端までを描くことができます。

もちろん、それ以外の物質も。


筆の大きさを変えれば、髪の毛1本から、岩や雲までも一筆で描くことができます。


この技法で絵を描いていると

ものの形を線ではなく、面で捉えるようになります。


そうすると、線で捉えるよりも瞬時にものの形を把握できるのです。


だから、この没骨法は野外でのスケッチや

絵手紙、絵葉書など、すばやく描く絵に向いてます。


◆1 筆の使い方を練習することによって

  • 筆に慣れる
  • 筆の扱い方を体で覚える
  • 物の形を瞬時に把握できるようになる
  • 物の形を素早く描くことができる

という効果が期待できます。


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■2 水の使い方

水彩絵の具は、水で絵の具を薄めて使います。

紙の上に塗った色は、水が乾くまで動き続け

水が乾いた時に初めて定着します。


この水の乾き具合を見計らって次の色を置くことで

「ウェット・オン・ウェット」

「ウェット・オン・ドライ」と分かれます。


講座では葉脈を描くことを通して、この2つを練習してもらいます。


水の乾き具合は絵を描いている場所の

気温、湿度、風などと共に

使っている紙、絵の具の濃度、筆に含ませた水分などによって変わります。


つまり、完全にコントロールすることはできませんが

経験を積み重ねることで、経験値が上がり、ある程度予測できるようになります。

これは経験によるものなので、教えることはできません。


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■3 色の使い方

ここでは主に「ウェット・オン・ウェット」の練習になります。


この講座が終わる頃には秋になってますので、

講座が終わった後に実際に描いてもらうために、紅葉の葉の色を作る練習などもあります。


他には、いくつかの花の描き方のコツのようなものも紹介し

やはり「ウェット・オン・ウェット」を使って花を描いてもらいます。


「ウェット・オン・ウェット」という技法はとにかく

回数をこなして、経験値を高める以外に使いこなせないので

後半はほぼこれの練習です。


一番最後には自分で選んだ花を自分の好きなように描いてもらいます。


水彩画は最終的には自分が使う

絵の具、紙、筆に慣れる必要があり

それらを使った経験値によって表現の幅が広がります。


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■具体的な講座のカリキュラムとボリューム

教材は文字や写真を使ったPDFファイルと

描きながら説明している動画の2種類あります。


この下にPDFファイルと動画がどのようなものか?

全くの初心者向けに道具の説明を兼ねて作ったので

それを見ることで確認できます。


「1か月のお試し講座」

準備編

PDF 1つ   動画 2本


基礎編

PDF 3つ   動画 3本



「3ヶ月の本講座」

筆の使い方 基本編

PDF 4つ   動画 4本


筆の使い方 応用編

PDF 2つ   動画 4本


水の使い方

PDF 2つ   動画 2本


水と色の使い方

PDF 1つ   動画 2本


色の使い方

PDF 3つ   動画 6本


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◆学習の流れ

この講座では、PDFファイルと動画を見て、

ご自身の都合のいい時間帯に練習を行ってもらいます。

(この練習時間には最低限の時間が必要で、それについては次回に詳しく書きます)


そして次のステップに行く前に、練習した画像を私の方へ送信してもらいます。

私がその練習画像をチェックしてアドバイスするという流れです。


1つの課題はだいたい1週間か10日で設定していて

1週間か10日後に次の課題がでます。


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■「道具の説明」のPDFと動画

PDFファイルはこちらでダウンロードしてください。


動画はこちらをクリック

パスワード 125 

動画を見るにはパスワードが必要です


今回の画面は縦長ですが、これ以外の動画はすべて横長画面となってます。


PDFファイル内でも説明してますが、

動画をダウンロードするには、vimeoというアプリが必要になります。

動画をダウンロードしたい方は、先にvimeoというアプリをダウンロードする必要があります。


一度ダウンロードしてしまえば、繰り返し見ても、通信量がかからないですし

講座が終わった後も、ご自身で繰り返し練習することができます。


アプリのダウンロード先や動画のダウンロード方法などは

PDFファイルで説明してますから、そちらをご覧ください。




■長い文章を最後まで読んでいただいたので

最後に有益なことを書いておきます。


色のセンスを磨き、経験値をあげるには

いいと思う人の絵を模写してみてください。


色を真似るのが悪いわけではありません。

「この人の絵の色使いいいな」と思ったら

自分が持っているパレットの色で、

試行錯誤しながらその色を作り出すことが重要です。


「自分が持っている絵の具で、色を作ってみる」

これが重要です!


そうした試行錯誤の経験は、すべてあなたの中に蓄積されていき、

ある時突然、色が自由に扱えるようになります。


色に関しては講座の最後の方でやりますが、

それは扱い方であって、センスを磨くものではありません。


これに関して教えれることはあまりなく

講座が終わった後もずっとご自分で経験を積んでいって下さい


構図も同じです。

いいなと思う絵があったら

描いてある花は別の花に置き換えて

構図だけ真似してみるのも経験値をあげます。


あとは、いろんな良いものを見てください

絵以外のものも含めて。


色と構図に関しては以上の事をすれば上達します。

私の講座を受ける必要もありません。

というか、この2つに関しては講座では取り扱っていませんし、

教わるよりも経験する方が重要なのです。


次回は講座の応募条件と金額について書きます。



永瀬 哲治   Art in Heart / 心にアートを


 
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